「証券アナリストに役立つ監査上の主要な検討事項(KAM)の好事例集」の公表について
上記の資料は、2022年2月2日に日本証券アナリスト協会が、 2021年3月期決算から強制適用されたKAM(Key Audit Matters)のベストプラクティスを選定し、公表したものです。
証券アナリストにとってのKAM の主要な利用価値として以下の 3 点を掲げています。
①監査の品質について一定の判断材料が得られること
②会社のリスクをより良く理解できること
③会計上の見積り等について、証券アナリストとは別の観点から監査人がチェックすることにより、重要な参考意見となること
上記の 3点と、被監査企業の特徴や業種特性を踏まえて詳細かつ分かり訳す記載しているKAMが事例集に選ばれています。
選定されているKAM の一例
・連結子会社ののれんの減損損失の認識
・工事契約に係る工事原価の総額の見積り及び発生工事原価の集計
・繰延税金資産の回収可能性
・継続企業の前提に関する重要な不確実性の有無についての経営者による判断の妥当性の評価
・有形固定資産の評価
・棚卸資産の評価
・組織再編
・関係会社株式の評価
・連結子会社における不適切な会計処理
・金融機関における貸倒引当金の見積り
KAMの選定理由、監査手続・監査手法、検証プロセスの具体性、被監査企業の会計処理が具体的に記載されているもの、理解しやすいものが高評価となっています。
会計実務、監査実務に関わる方々に、他社事例という点のみでなく、投資家からの情報開示への高い期待度という点でも非常に参考となる資料です。
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