今回は、中国に連結子会社を持つ日本企業が留意すべき会計処理について解説します。特に 2017 年に中国会計基準設定主体たる財務部が公表した新企業会計準則(主に新規及び改訂具体準則を中心に行います。なお文中の意見にわたる部分は、執筆者の私見が含まれることをご了承下さい。
1.中国会計基準の主な体系
中国の会計基準は、新企業会計準則と旧企業会計準則の 2 種類の会計基準が併存しています。新企業会計準則は、2006 年に公布されたものが最新で、公布後、項目ごとに追加や修正がなされています。構成は国際財務報告基準 IFRS )を大幅に取り入れた会計基準となっており、国際会計基準審議会( IASB )の議論の成果を中国式に解釈した内容が盛り込まれております。多くの日系企業中国子会社においては、ほぼ新基準に基づき会計処理を行っています。
新企業会計準則は、主として基本準則総論部分)及び具体準則勘定科目や取引種類部分で構成されています。
2017年は、この新準則の重要な改定や新規の具体準則の公表がありました。
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