TOKOニュースレター Vol.81

リスク分担型企業年金の会計処理等に関する実務上の取扱い

今回は、「リスク分担型企業年金の会計処理等に関する実務上の取扱い」等の概要を解説します。
尚、文中意見に関する部分は筆者の私見であることをあらかじめお断りいたします。
１．はじめに
平成28年12月16日に、企業会計基準委員会より実務対応報告第33号「リスク分担型企業年金の会計処理等に関する実務上の取扱い」、改正企業会計基準第26号「退職給付に関する会計基準」、改正企業会計基準適用指針第1号「退職給付制度間の移行等に関する会計処理」が公表されました。
これは、平成27年6月30日に閣議決定された「『日本再興戦略』改訂2015」に基づき実施される施策として、新たな確定給付企業年金、すなわちリスク分担型企業年金の導入のため、厚生労働省による企業年金の新しい設計に関する政省令案が平成28年5月27日に公表され、これを受けて、企業会計基準委員会（ASBJ）は、平成28年6月2日に実務対応報告公開草案第47号「リスク分担型企業年金の会計処理等に関する実務上の取扱い（案）」等を公表し、意見募集をしていました。