TOKOニュースレター Vol.20

テーマ：学校法人の会計及び監査

企業の会計不正に関する監査基準の検討が始まりました、学校法人監査にも影響があるのでしょうか？

会計不正に関する監査基準の設定について企業会計審議会監査部会での検討がこの5 月に開始されました。「監査期待ギャップ」と「期待はずれ監査」にみる財務情報利用者と監査人との意識相違、「会計不正を発見できないような会計士監査は不要である 」との 意見もでているようです。今後どのような議論を経て結論がでるのか、いずれにしても平成 25 年 4 月 1 日以降開始事業年度の適用を念頭においています。同部会議論の中には、平成 20 年より適用された内部統制監査に関連する資料作成に監査の少なからぬ時間を費やされ、実際の監査時間が逆に減少している見解も出されているようです。このことは、平成 23 年に改定された監査基準の趣旨である内部統制評価の簡素化に関する実務的適用方法を各監査人が実行すべき時期とも映ります。